うつと発達障害の子3人を抱えても、私は楽しく生きていく。

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「おかれた場所で咲きなさい」が発達障害には無理ゲーな件。

こんにちは。ぱなしのお玲です。

 

昨日、職場で教育係の人とおしゃべりしていたら、「うちの三女は、誰とでも友達になれるタイプ。ちょうど、お玲さんみたいな感じ」と言われました。

 

 

 

えっ!

 

このわしが!

 

誰とでも仲良くなれるタイプだと!?

 

 

 

いやぁ、実はそうなんですよ。びっくりですよね。以前の私を知っている身としては、にわかには信じがたいんですけども、真実です。

 

いろんな人とランチ行ったり、飲みに行ったりしてます。

 

今いる人とも仲を温めつつ、新しく仲良くなれそうな人はいないかと、新規人材の獲得にも余念がありません。隙あればメンバーを増やそうと画策しています。

 

一体どうしたんでしょうか。昔は全然友達多いタイプじゃなかったんですよ。ASD気質全開で、人間関係の構築については非常に困難を感じていたはずなんですけども。

 

ちょっと気になったので、今日はそのことについて考えてみたいと思います。

 

 

 

振り返ってみると、いくつかの転機があったような気がします。

 

まず、①結婚のために引っ越したんですけども、これが良かったですね。

 

私、北国出身なんですけども、夫と暮らすために移住して、今は暖かい地方に暮らしています。

 

それで、気候の違いって、わりと住む人に影響与えるんだなぁと実感しています。

 

北の方は、寒さに備えないといけない(怠ると命の危険がある)ので、自分にも他人にも厳しいところがあるんですよね。

 

それに、「大雪が降るみたいだから明日は早めに家を出よう」みたいな計画性が必要だし、「家の敷地だけじゃなくて周辺道路まで雪かきする」みたいな暗黙ルールも存在するんです。やってないと、○○さん、雪かきしてないって陰で言われるんです。

 

一方で、「酔っ払って路上で寝てても死なない」みたいな温暖な地域は、だいぶゆるいです。実際北の方が、圧倒的に難易度高いと思いますよ。

 

相性もあるし、どちらがいい悪いではないんですが、私のような障害者には「ゆるい社会」が合っていましたね。ハッキリ言ってもう、北には住めません。

 

 

 

あとは、②学生を卒業して社会人になったら、コミュニケーションがだいぶラクになりました。

 

学生時代って、暗黙のルールが多かった気がします。

 

「尿意がなくても、誘われたら一緒にトイレに行く」っていうのは、その代表例ですよね。ほんとに、あれはなんだったのか、今でもよくわかっていません。仲間意識、連帯感の強化、といったところなのかと推測はしていますが。

 

「昨日のドラマ見た?」という話題に合わせるために、興味のないものを見なければいけないとかね。超くだらない。

 

「狭い箱の中に入れられて、逃げられない」ような閉塞感を感じながらずっと生きてました。生きていたようで、死んでいたというか。

 

曖昧な空気やノリに合わせるのが苦手な発達障害者には、とても辛い時期でした。

 

翻って、社会人はいいですよ。

 

まず、ルールが明確なんですよね。「業務を円滑に遂行すること」というゴールをみんなが共有していて、そのための行動や会話をすればいいだけです。

 

学生時代みたいな深い共感とか、親密さを求められるような同調圧力がありません。

 

仕事さえなんとかしとけばオーケー。

 

「勉強だけじゃなく、スポーツもできて、仲の良い友人もいないと」みたいな能力の幅広さが求められないので、絶対にラクです。

 

 

 

ついでに言うと、③営業/接客業じゃなくて、事務職に転職したことも、個人的に良かったと感じています。

 

ルーティンワークは手順や必要な情報が固定されるので、私のようにワーキングメモリが低くてもマニュアルさえあればなんとかなります。

 

次にやることが明確(予測可能)なので、見通しの不安も解消され、精神的な落ち着きが得られます。

 

転職を重ねて、自分に合った仕事にやっと巡り合うことができました。

 

 

 

実は、上記①~③に共通する点が1つあります。

 

「合わない場所から、自分の特性にフィットする環境に移った」ことです。

 

私が誰とでも仲良くなれるようになった理由としては、この環境の変化がだいぶ大きいんじゃないかと思っているんですよ。

 

確かに大人になってASDみが薄れてきたということも、要因としてはもちろんあるとは思うんです。

 

でも、それよりも、私の良いところが出せる環境になったというのがね、非常に大きいんじゃないかしら。

 

発達障害者は、自分を変えるというよりも、まず環境を変えると、上手くいくのかもしれないです。

 

私も、「できない自分・ダメな自分」を守るために分厚い殻をまとっていたはずなんですけども、環境が変わって安心を感じられるようになると、自然と「できない自分・ダメな自分」を出せるようになりました。

 

そしたら、ダメなところも意外と評価してもらえたんです。

  • 完璧じゃないから話しかけやすい

  • 飾らないから安心感がある

  • 弱さや不器用さが人間味になっている

みたいな感じ。びっくりですよね。

 

定型発達はどうかわかりませんけども、「おかれた場所で咲きなさい」発達障害には無理ゲーです。

 

「咲けそうな場所まで、どんどん移りなさい」が大正解🌸

 

 

 

以上、

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

いつも感謝です(人•ᴗ•♡)