冷蔵庫の扉を開けて、一瞬、私は固まった。
「牛乳が・・・ない!」
こんにちは。私の名前は、ぱなしのお玲。毎日、早朝の3-4時頃に起きてくる女。
起きたらまず、コーヒーのお湯を沸かすところから私の一日は始まる。
お湯が沸いたら、ゆっくり丁寧にドリップしていく。
コーヒーサーバーはこの間、長男が落として割ってしまったので、仕方なく、暫定的にコップの上に直接ドリッパーを置いて使っている。
朝2杯のミルク入りコーヒーを飲みながらブログを書くのが、私の日課だ。
他の家族みんながぐっすり寝ている静寂の中で、コーヒー片手に執筆する。この時間が、貴重な、私だけの特別な時間。
しかし、今朝は牛乳がなかった。
私、コーヒーはミルク入りしか飲めないのに!
そういえば、長男次男が寝る前に牛乳を飲んでいた。あの後、二人はきちんと歯を磨いたのだろうか。
やれやれ、と私は首を振る。きっとしていないが、今はそんなことどうでもいい。大事なのは牛乳だ。
しょうがない、買いに行くか。
私はサッと着替えて、10月の朝、4時の暗闇の中に飛び込んだ。
外は、暑くも寒くもなく、散歩をするにはちょうどいい気温だ。ほんの少し前まで、この時間でもすでに、うだるような暑さだったのに、季節とは巡るものである。
新しい季節の訪れをじっくりかみしめていると、視界の隅で、白い物が急に動いた!
・・・なんだ、猫か。びっくりさせやがって。
この辺りの治安は良いのだが、やはり暗い中での女性の一人歩きはちょっと怖いのである。
これは、早急に目的を果たして、家に戻るのがいいだろう。
私はコンビニに入って、迷いのない足取りで、左側の飲み物コーナーへと進む。
なになに。いつもの牛乳が、378円。ローソンのプライベートブランドが354円。こっちの方が安いやんけ。
もちろんお買い得な方をつかんで、レジへと向かう。
コンビニのレジの人は、大体ネパール人だ。少なくても私はそう推測している。ミャンマーでも、インドでもなく、ネパール。
直接国籍を聞いたことはないが、多分そうなのだ。そして、やはり今日もまた、レジを打ってくれたのはネパール人のお兄さんだった。
異国の忙しい駅前のコンビニで働くなんて、なんて優秀なのかしら。いつもそう感心する。私は外国のコンビニでなぞ、到底働けそうにない。
帰り道は、もう身体があったまってきていて、私の頭の中の藤井隆が「ホットホット!」と叫びながら踊っていた。
その後、誰にも襲われることなく無事帰宅して、こうして今、ミルク入りのコーヒーを飲みながら、ブログをカタカタと打っている次第。
うん。
やっぱり、朝は牛乳がなくっちゃね。