こんにちは。ぱなしのお玲です。
精神科の薬って聞くと、ちょっと怖いイメージないですか?
行き慣れている内科や耳鼻科なんかでもらう薬とは違って、どうも抵抗ありますよね。
今日はそんな精神科の薬についてお話ししたいと思います。
抵抗感が根強い
精神科の薬に対する抵抗感から、薬を飲まずに治療することを選択する患者さんもいます。
休職中、私の会社で以前休職・復職された方を集めて「メンタル病んでるかーい(会)」というランチ会を企画したことがあります。私にとっては初めての休職体験だったので、情報交換がしたかったのです。
私は企画しただけで、後はもう、親切な同僚にわがままを言ってアレンジしていただいたんですが、ありがたいことに、私を入れて4名が集まりました。
すると、なんとそのうち2名が抗うつ剤に頼らない治療方法を選ばれていたのです。半数ですから、割合として非常に多いですよね。
お2人とも薬はぜったい嫌だった、ということでしたので、やっぱり拒否感が強いようです。睡眠薬はOKだけど、抗うつ剤はNGという明確な線引きがあって、代わりに漢方で治療されていました。
私なんかは、心療内科にたどり着いたときはもうヘロヘロの状態でしたから、頭もぼんやりしていて、先生のおっしゃる通りにするだけしかできませんでした。なので、その時点で治療法について明確な自分の意思があったというのはある意味すごい、と聞いてて思いました。
残念ながらお2人は復職後も症状に悩まされることがあるそうで、抗うつ剤を使わない場合、症状が残る、スッキリと良くならない、治療が長引く。そんな印象を持ちました。(あくまでn=2の検証結果です。ご了承ください)
副作用
精神科の薬は副作用も激しいんじゃないか、そんなイメージありますよね。そして、そんなイメージ通りの副作用をまさに体験したので、お話しさせてください。
それは、リワークに通い始めたある日のこと。
皆さん黙々と事務作業や読書をされているので、リワークのお部屋はしーんとしています。そんな静まりかえった空間で
- ソワソワする
- 落ち着かない
- おしゃべりしたくなる
- 独り言をぶつぶつ言いたくなる
- ワーッと叫びたくなる
という衝動に駆られました。どうです、怖いですよね?一応、こんなところで叫んだら絶対変なやつだ、という自覚はあるのでなんとか自分を押さえ込むんですが、ちょっと時間がたつとハッとするんです。
「あれ、今私叫んでなかった?」
周りの人の反応を見ると、どうやら大丈夫。静かにしていたようだ。ふー、良かった。
で、また時間がたつとハッとして
「あれ、今私叫んでなかった?」
を繰り返すっていう。どうです、怖いですよね?あれには参りましたね。身体が動き出したくてたまらない感じなんです。
最初はADHD的なところが薬によって強化されたのかな?と思いました。でも先生に相談したところ、「アカシジア」と呼ばれる副作用だね、とのことで、エビリファイというお薬が3錠から2錠に減らされました。減薬したら、この症状はピタリと治まったので本当に助かりました。
精神科の薬は確かにちょっと奇妙な副作用はありますが、薬を調整すればいいので、結果大丈夫。恐るるに足らず、飲んでみなはれ、というのが私の感想です。
飲み忘れたらどうなるか
これもまたリワークに通っているときのことなんですが、2週間分の薬をもらって、そのうち3回飲み忘れたことがあったんですよ。
「お玲ってば、薬の服用は大事だから二重三重に対策しているって言ってたのに、飲み忘れちゃったの?」と思われた方。
違うのです。確かに以前の記事「とにかく忘れない」ライフハック~~発達特性と生きる~~」でそう申し上げたのですが、実はこの飲み忘れ事件から、二重三重の対策が生まれたのです。これ以降は飲み忘れは発生しておりませんので、ご安心ください。
それで、薬を2週間に3回のみ忘れてどうなったか、ということなんですが、これはですねー、バリバリうつの症状が出ました。朝、もう全然元気が出なくて。リワーク休んで病院に行こうと思っていた日があったんですが、でも全然無理でしたね。
「ちょっと無理・・・わたしきょう病院行けない・・・」
ってなって、這うような気持ちで代わりにリワークに行きました。家にいたらトコトン沈み込みそうな気がしたからです。ありがたいことに、薬をちゃんと服用し直したら、また元気な私に戻りました。
症状が安定してくると、油断して薬を飲み忘れちゃうってことがあるある話なんだそうです。でもぜったいにもう服用忘れはしないぞ、と固く心に誓った経験でした。
私と抗うつ剤
私の場合、諸事情あって通院して3ヶ月たってから抗うつ剤での治療が始まりました。飲み始めて2週間して、てきめんに薬の効果があらわれました。とってもうつ症状が軽くなってきたんです。先生の薬の見立てが良かったと、感謝しかありません。
でもそのときに思ったのが、「うつ病って脳病なんだな」ということ。脳に作用するお薬でこんなに症状が良くなるってことは、気の持ちようとかでは絶対治らないな、ということが明確に飲み込めました。
私は抗うつ剤飲んで良かったと思っています。開発してくれた製薬会社さんには、足を向けて眠れません。ありがとう!
以上、
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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