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歌舞伎俳優の自死未遂報道について思うこと②

こんにちは。ぱなしのお玲です。

 

昨日の記事「歌舞伎俳優の自死未遂報道について思うこと➀」を書いていて、もうちょっと深く考えた方がいいのかも、というポイントがありました。

 

韓国では、報道する際に、自殺、という言葉自体を使わず、「究極の選択を行った」と言う言葉に置き換えるのだそうです。日本の報道が、どのような規制がかけられているのかは存じませんが、事情を抱えた人もいるのですから、こうした配慮がされる世の中の方が、私はいいと思います。

 

「日本の報道が、どのような規制がかけられているのか」

これを知らずに報道の仕方に文句をつけるのって、なんだかちょっとフェアじゃないかも。そう思いました。それで、自死報道の際に規制があるのかを確認しましたところ、また思うところがありましたので、今回はこれについてお話ししたいと思います。しつこくて恐縮です。

 

調べてみると、厚生労働省のHPに、「メディア関係者の方へ 自殺に関する報道にあたってのお願い」というページがありました。それをみると、どうやら、WHOの「自殺報道ガイドライン」というものが存在し、それを遵守することがメディアに求められているようです。

 

えー、そんなガイドラインがあるんですね!今回初めて知りました。どんな中身なんでしょう。ちょっと抜粋します。

 

《自殺に用いた手段について明確に表現しないこと》

自殺リスクのある人が行為を模倣する可能性を高めてしまうため、自殺手段の詳細な説明や議論は避けなくてはならない。例えば、薬の過剰服用を伝える際には、服用した薬のブランド/薬品名、性質、服用量、飲み合わせや、どのように入手したのかを詳細に伝えることは、人々に害を及ぼす可能性がある。

 

《センセーショナルな見出しを使わないこと》

「自殺」という語は見出しで使わない、また自殺手段や自殺の現場を明確に示すことも避けるべきである。本文記事の作成者以外のメディア関係者が見出しを書く場合、本文作成者は見出しを書いた人と協力して、適切な見出しがつけられているか確認すること。

 

《有名人の自殺を報道する際には、特に注意すること》

有名人の自殺は十分に報道する価値があると見なされ、それらを報道することは人々のためになると考えられることも多い。しかしこうした報道は、自殺リスクの高い人に模倣自殺を誘発させる可能性を特に高めてしまう。有名人の死を美化することで、気づかないうちに社会が自殺関連行動を賞賛し、その結果、別の人の自殺関連行動を促進させてしまう可能性を意味している。

 

《自殺が発生した現場や場所の詳細を伝えないこと》

ある場所が「自殺現場」として有名になってしまうのはよくあることである。例えば、自殺が発生した橋、高層ビル、崖、列車の駅、踏切などである。例えば、そのような場所をセンセーショナルな言葉を用いて伝えたり、その場所で起きた事件の数を過度に強調したりすることで、自殺現場としてその場所をさらに知らしめることがないように、メディア関係者は特に注意を払わなくてはならない。

 

ふむふむ。なるほどー。やっぱり、こういう規制は存在するんですね。どうも、有名人の自殺がある度に、厚労省はメディア向けに周知する通知を出しているようなんですよ。でも、どうやら現状守られていない、ということみたいです。

 

上島竜平さんの時は、ガイドラインを守らずに、自殺の手段を報じたり、自殺された現場から中継を行ったりしたので、厚労省、だいぶおこだったっぽいです。通知が一日に2回も出されています。

 

あれですね、ジャニーさんみたいな報道すべきことは報道せず、報道すべきでないことを報道する。困ったものです。私達ができることは、テレビを消すことで、自分の身を守ることですね。心の調子が弱っている人は、こうした報道でさらにメンタルを崩してしまうことがありますから、くれぐれもお気をつけ下さい。

 

 

以上、

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

 

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