こんにちは。ぱなしのお玲です。
ADHDである私が、ストラテラ(アトモキセチンではない純正)を服用して、以前は悩んでいたけれど、今は困らなくなった症状をあげていくシリーズ。
今回は、「マインドワンダリング」について。
その前に、まず「マインドワンダリング」について説明しますね。この言葉は耳慣れない、という方もいらっしゃると思います。直訳すると、「心(mind)がさまよっている(wandering)」状態のこと。
ボーッして、意識していないことが自然と頭に思い浮かんでくる瞬間が誰でもあると思うんですけども、あれですあれ。「今目の前にある出来事から、心が離れてしまう現象のこと」を、最近は格好良く「マインドワンダリング」って言うみたいです。
で、まぁ誰でも経験したことがあるから、何もADHDだけの専売特許、と言うつもりではないんですけど、ADHDを持つ人は、そうではない人よりもマインドワンダリングが頻繁に生じやすいことが研究から明らかになっています。
そうすると、どうなるかって話です。
ええと、良い面と悪い面があるんですけど、どっちから聞きたいですか?
じゃあ、良い面から先に言っておきましょうかね。
良いのは、これがひらめきにつながることです。
ADHDの人が適性検査すると「芸術家」とか「クリエーター」に向いてる、と言われがちなんですけども、創造性が豊かなんですよね。独特で新しいアイディアがいっぱい出てきます。要は、「目の前の作業中に、別のことを考えていて、それがクリエイティブなアイディアを生み出す源になっている」ってことなんです。
わー、すごい。
でもね、ADHDだからって、みんながみんな芸術家になれるわけじゃないですよ、当たり前ですけど。人並み外れた才能がないといけないですからね。
で、そういう才能に恵まれなかった私みたいな凡人は、向いてないなと思いながら事務仕事に従事したりするわけです。そうしたら、どうなると思います?まさに、悪いところが前面に出ちゃうんです。別のこと考えながら作業しているんで、「今目の前の仕事」にミスが出てしまうんですね。これも当たり前ですけど。
「ちゃんと集中すれば良いのに」と思われますか?違うんですよ。
集中したいという局面で、望んでないのに勝手にマインドワンダリングしちゃうんです。
例えば、この間上長から、一対一でAccessの説明を受けていたんですね。
話が佳境に入る時って、なんとなくわかりますよね。「あ、ここから大事なとこだな」って。より集中して話を聞かなきゃ。私はそう思っているのに、まるで誰かがチャンネルを切り替えたみたいに気づくと頭の中が別の場所に移動しているんです。そうして、しばらくするとまた、チャンネルが切り替わって、元の上長が話している場面に戻っている。
この間が、何秒なのか、何分なのか、私にはわかりません。ただ、上長の話はほとんど終わりかけです。
「すみません、聞いてませんでした」なんて言えませんよ。
これにはほんと子供の時から困ってました。先生の話を聞いていて「明日の宿題」とか「明日持ってこなきゃいけないもの」みたいな大事な部分に限って、マインドワンダリングしちゃっているから、聞き逃してしまうんです。そして、それが翌日の忘れ物につながるんですね。
私、けっこう真面目だし、人の話は目を見てちゃんと聞くんですよ。本当、しっかり聞きたい気持ちであふれてるんです。なのに、気づくと別のこと考えちゃってる。
どうもね、
- 話が難しい
- 理解しづらい
- 退屈
- 面白くない
と感じると、すぐマインドワンダリングしちゃう傾向にあることに気がつきました。より集中力が必要になってくる場面ということですね。まぁ、気づいても対策は立てられないのが残念なところなんですけど。
これがね、ストラテラが効き出してから、ないんですよ。「あー、またマインドワンダリングで聞いてないや」ってピンチに陥るということがね、気づいたらないんです。これ、ほんと助かります。
絶対、集中力が上がっていると思うんですよ。あー、受験期にこれ飲んでたらなぁ!と思わなくもないです。まぁ、その時はADHDなんて単語も知らないし、今みたいに一般的に発達障害のことが知られていないですから、仕方なかったんですけどもね。
以上、
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
いつも感謝です(人•ᴗ•♡)