こんにちは。ぱなしのお玲です。
「発達障害の人が見ている世界」を読み終わりましたので、今日はその感想を書きたいと思います。
私、子供が発達障害と診断済み、私自身にも発達特性があるので、何かの助けになれば、と思って発達障害系の本はけっこう読んでいます。そういうこともあって、特に目新しいことはなかったかな、と思います。つまり、子供や自分の困り感を解決に導くような手立ては特に得られなかったということです。
ただし、だからといってこれが内容が薄い本であるというわけではありません。この本は、身近にいる発達障害的特性のある人への理解を深めてくれる、わかりやすい本だと思いました。見開きごとにイラストもあり、スラスラ読めます。発達障害あるあるがいっぱい網羅されていて、うなずきながら読みました。良いです。
ただ・・・これは個人的な感想ですが、こういう発達障害の人にどう接するべきか、あるいは、自分の特性にどう向き合うか、みたいな本は、大抵の場合、読むと落ち込みます。なんていうか、自分でできることには限りがあり、生きやすくなるには、周りの理解やサポートが得られることが必須条件であるというような書かれ方をしているからです。
例えば、仕事において、作業しやすい環境を整えてくれたり、その人用のチェックリストを作ってくれたり、口頭ではなくわざわざ文章で指示出ししてくれたり、なんてこと、誰がしてくれるでしょうか。そういう優しく、理解と余裕のある世の中になれば素晴らしいのでしょうが、そんなのは夢物語です。オープンでの就職であれば、そういった配慮はありえるのかもしれませんが、クローズドで働いている以上、生きづらさをかみしめながら、周りに迷惑をかけては怒られつつ、なんとかやっていくしかないのです。
そして、昔の狩猟生活では、こうした発達障害の独自の特性が活かされて人類の発展に寄与しただの、有名人の誰々さんもそんな特性があるだの、そんなことは正直、何の慰めにもなりません。勇気づけようとしてくれる、その気持ちは嬉しいです。でも今は狩猟生活していないし、列挙されている有名人は大体、起業家か、個人事業主です。私が求めているのは、普通に、雇われの従業員で成功している、もっと身近な存在なんだ!
すみません、ついつい愚痴が。でもなんだか、おかげで需要が見えてきたような気がします。ごくごく普通の人で、発達障害的特性があるんだけど(診断あるないは問わない)、こんなして充実して暮らしています、という身近な例がいっぱい知りたいです。そんなポジティブな本あったらよくないですか?うーん、売れそうな気がする。これはちょっと頭の中にメモしておきますね!
以上、
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
いつも感謝です(人•ᴗ•♡)