こんにちは。ぱなしのお玲です。
今日は、「ぱなしのお玲」の名前の由来についてお話ししたいと思います。
私、玲子(仮名)って名前なんですよ。それで小さいとき、なんでも「ぱなし」にしていたのです。怒った母が
「ドアは開けたら開けっぱなし、引き出し開けたら開けっぱなしで、閉めることを知らないんだから。まったくあんたは、ぱなしのお玲だね!」
そう言ったことに由来して、「ぱなしのお玲」と名乗っております。今考えたら、普通にADHDの特性出てるだけなんですけど。ま、当時はそんな知識もないからわからないですよね~。私も最近知りましたから。母、悪くない。
この特性のおかげで、わりと問題は起こりましたね。
小学校の時、徒歩30分以上かかるので、時々バスで通学していたんです。当時はsuicaなんてないですから、バスに乗ったらまず整理券取りますよね。10分くらいの乗車時間でなくすわけです。自分でもミラクル起こしてるなー、と思ってました。
親元で暮らしているときは、それでもなんとかなってたんですよ。親があれこれ手や口を出して助けてくれますから。でも大学で一人暮らしを始めてからはもうだめっぷりが顕著にあらわれるようになって、しんどかったですね。悲しくなるので、ここであまり多くは語りません。でもアメリカの大学だったら、絶対卒業までこぎ着けられなかったと思います。(実際、ADHD持ちは、学校を退学する割合が人より高いというデータがあります)
それで、今はどうなのかというと、一応しっかり生きられています。片付けも問題なくできるし、物もほとんどなくしません。時間も守れるし、かなり適応できています。
少し前に、22才の男性が、バイクで日本一周した後に、ADHDと診断されたことを苦にダムに飛び降り自殺した悲しい事件があったんですが、ご存じでしょうか。私がその男の子に伝えたかったのは、「年齢を重ねるうちに、発達特性に由来する生き辛さはどんどん楽になっていきますよ」ということです。
不注意の特性は、特性としてなくならないんだけど、それを自覚して、創意工夫でカバーするのが上手になっていくんです。年の功、ってやつですね。
多動に関しては、特性が薄くなるようですよ。大人になっても走り回っている人って見かけないですよね。そういうことらしいです。
名前の由来から発達特性の話になりました。もし発達特性で悩まれている方がいれば、こういうケースもあるよ、ということを知っていただければと思います。うちにも、10分も椅子にじっと座っていられない障害レベルの発達特性の子がいますが、私自身のケースを見本として、長い目で見守ることにしています。我々は大器晩成派なんだ。そう思ってやっていきましょう。
最後に、ヨシタケシンスケさんの『ヨチヨチ父 -とまどう日々-』に出てきた育児コラム「人生のピーク」をご紹介して終わりにします。
わが子の発育ペースがほかの子とくらべてゆっくりだと、やっぱりちょっとあせりますよね。
ヨシタケ家の家訓には「人生のピークは遅い方がいい」というものがあります。
私の周りの「元・神童」たちが、皆その後パッとしないことと、私自身の経験から「ゆっくりとした右肩上がり」が一番幸せなんじゃないか、と思うからです。
ゆっくりと人のあとを追いかける人生。その目線から身に付けるやさしさやしなやかさって、いい人生を送る上でとても有利に働くハズなのです。
以上、
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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